‘07.3.5

整形外科での肘の治療がやっと終わりました。だんだん右手でピアノを弾く時間も長く出来そうです。油断しては元の木阿弥なので、慎重に!。でもホッとしています。

 

‘07.3.4

8年ぶりの来日となるピアノの巨匠、エリック・ハイドシェック氏のリサイタルを聴いてきました。

偉大な芸術家はここまで到達するものなのか・・と圧倒される演奏でした。

あまりにも多彩な音色。ピアノを介さず、氏が直接歌っているような説得力。己を信じ、妥協することなく歩んでこられたであろう道程まで伝わってくるようでした。

クラシック音楽の演奏にも流行があるようで、やや感情むき出しでオーバーアクション気味の「熱い演奏」が好まれたり、その後は「クールで淡々とした演奏」が良しとされたりしてきました。21世紀になってからの日本は「巨匠(若き巨匠、などという言い方も含む)」と「メディア」の時代でしょうか?。「コンクール入賞」がもう当たり前になってしまった今、少なくともメディア(主にテレビ)への露出は不可欠と言われます。そのような中で、自分の求める音楽をぶれずに持ち続けるのは大変なことです。凝り固まった頭もいけませんが、音楽家たる者、自分の内面は何にも侵されることのないよう大事にしなければと、ハイドシェック氏の演奏を聴いた後、改めて考えました。

 

‘07.3.2

昨年6月のコンサートでご一緒させていただいた、横須賀ご出身のピアニスト・宮川久美さんのリサイタルを聴いてきました。今年は5年前のリサイタル「ショパンVSリスト」の「Returns!」です。5年前に「ショパンとリスト、どちらの勝利?」とアンケートをとられたところ、リストの圧勝となり、「自分は、ピアニストにとっての試金石といわれるショパンを弾くのに向いていないのか・・」と悩まれた事もあったのだそうです。

鮮やかで完璧なテクニック、熟練をも感じさせるフレーズのまとめ方など、素晴らしいリサイタルでした。

そこで今回も「ショパンVSリスト」のアンケート。今回は無事!ショパンの勝利だったそうです。私はリストに投票。宮川さんの音色、音の出し方などは、もうリストにハマりすぎ!でした。今後も、色々な曲、宮川さんの心に真に響く作品を演奏していってほしいと思います。

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