’08.6.1

朗読の先生・藤野範江先生の朗読リサイタルを聴いてきました。会場は神奈川県立近代文学館ホールです(230席位。マイクはお使いにならないので「この位の規模が精一杯」と仰っていました)。藤野先生には、「お話を交えたコンサート」のためにレッスンを受けて以来、お付き合いさせていただいています。リサイタルは隔年のご開催ですが、体調を崩されていたため、今日は4年ぶりの嬉しい日です。

朗読の素晴らしさはもちろんのこと、プログラミングもとても参考になりました。 始めに詩2篇、そして随筆、楽しい昔話、天女の話。休憩の後は、外国文学、最後にメインの宮沢賢治「注文の多い料理店」と、聴いていてとても雰囲気に入っていきやすい構成です。

先生は「本番では休憩を15分取るけれど、練習では休憩なしで通せるようにする」そうです。これもぜひ取り入れさせていただかなければ。

 

’08.5.31

関係者のみの会で、「雨の歌 第2・3楽章」を演奏しました。会場は、茅ヶ崎「MKホール(個人所有)」です。50席ほどのスペースで、ピアノはスタインウェイB型。新しいホールで、ピアノもまだ弾き込まれていない状態ではありましたが、床とステージ奥の壁は木で、とても素敵な雰囲気のサロンでした。

初めての会場でリハーサルが殆ど出来なかったこともあり、本番で自分のピアノの音を聴き取るのに苦労しました。反省です。

ブラームスを演奏後、ヴァイオリニストの方が、9/15藤沢リラホールのリサイタル「水の情景 part 2」の宣伝をして下さり、更に皆様のご好意で1曲、「雨の歌」に合わせて、ショパン「雨だれの前奏曲」を演奏させていただきました。

 

’08.5.29

身体の疲れが取れて、ようやく体力が戻ってきました。「雨の歌」の合わせ。先週、ヴァイオリニストのレッスンに同行し、テンポの微調整等をしたので、今日は最終チェックです。あとはもう明後日の本番まで、頭と身体を休めましょう・・・。

「のだめカンタービレ」第20巻を読みました。面白い上に演奏シーンに迫力があって、毎巻楽しみにしています。今回は、ベルク「ヴァイオリン協奏曲」のシーンがステキでした。「しばらく聴いていなかったなぁ」と思い、久しぶりにテープ(古い!)を聴きましたが、「バッハのコラール」部分は感動モノです。 のだめちゃんが一目惚れ(?)した、ラヴェル「ピアノ協奏曲 ト長調(両手の方)」は、私も大好きです。

 

’08.5.16

5/31のコンサート(関係者のみ)で演奏予定の、ブラームス「ヴァイオリンソナタ No.1『雨の歌』」の合わせに行きました。 第1楽章を1月に演奏していて、今回は第2・3楽章です。

まだ疲れの残る身体ですが、この曲は聴いても弾いても本当に清々しく、気持ちが穏やかになります。ブラームスの意図をしっかり汲み取るよう落ち着いて準備し、合わせもスムーズにいきました。早く体調を戻さなければ。

 

’08.5.11

ヨコスカベイサイドポケットでのリサイタル「ピアノ名曲コンサート vol.3」。今回もたくさんのお客様においでいただき、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

今回は体調管理が万全にいかず、ステージに立った時、理想とする「力がみなぎっている状態」に出来ませんでした。「まだ疲れている状態」でした。とても反省しています。最後まで脱水症状を起こさないよう、集中力が切れないよう、精一杯演奏しましたが、疲れによる集中不足で、音のミスやバランスの悪いところがありました。記録用に録画したビデオでも確認しました。音楽の流れは大丈夫だったものの、「自分の最高の演奏を聴いていただきたかった・・」と悔いが残りました。

 身体の状態には神経を使っていたのに、どうしてなのか・・・。後日、ある新聞記事に目が留まりました。

「オーバートレーニング症候群」という記事でした。スポーツ医学用語で「トレーニング後の休養・栄養補給が不十分で、体が回復しきっていない状態でトレーニングを続けた為に出る症状」だそうです。

初期には疲労を感じない →次第に強めのトレーニングがこなせなくなる  →日常生活でも疲労が抜けず、軽めのトレーニングも難しくなる・・・。     すべて自分に当てはまります。重症になると、動機・息切れ・立ちくらみ・体重減少・不眠やうつなどが起こり、休養しても回復しなくなってくるそうです。そうなると元の状態に戻るのに、半年〜1年もかかるとのこと。今回のリサイタルの後、私も体重が2kg減っていました・・・・(今までなかったことです)。

「ブレーキをかけてくれる指導者がいないと『タイムが上がらないのは練習が足りないせい』と思い込んでトレーニングの強度を上げ、ますます状態が悪くなり、悪循環にはまる。」とても怖いことです。

師事している井上二葉先生にお電話でご報告した際、「『ちょっと時間が空いたら、すかさず練習』というような毎日を送ってこなかったか」とご指摘を受けました。まったくその通りでした・・・。リサイタルに限らず、コンサートで弾く曲は1回でも多く弾き込んでおきたいと、いつも思っていたからです。    「脅かす訳ではないけれど、身体はだんだん回復が遅くなる。長く演奏活動を続けるために、休養や何もしない時間を大切に。」とのお言葉。謹んで伺いました。

記事には予防法として「疲労はまず脈拍に表れるので、毎朝脈拍をとる。1分あたり5〜10拍以上増えたら、トレーニングを控える」とありました。とてもわかりやすいです。脈拍数は家庭用血圧計などで簡単に計れるので、習慣にしたいと思います。良い演奏のために、そして、長く演奏を続けるために・・・。

お客様からのアンケート・ご意見で「次回も楽しみにしています」「また来年も来ます」というお言葉をたくさん頂戴しました。本当にありがとうございます。体調管理をしっかり心がけて精進してまいります。

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