‘08.10.26

11/22(土)「関東学院大学管弦楽団定期演奏会」で演奏させていただくグリーグリーグ「ピアノ協奏曲」。オーケストラ合わせは2回です。指揮の安東裕躬先生とは以前に「関東学院大学吹奏楽団」の定期演奏会でご一緒させていただきましたが、管弦楽団との共演は初めて。初めての方々との合わせは、いつものことながら神経をより張り詰めます。

でも、さすが安東先生始めトレーナーの先生方が精魂込めて指導してこられたオーケストラ。合わせにくい箇所が何ヶ所もある曲なのに、きっちりと練習を積んでこられていて、合わせは予定よりスムーズに進みました。オーケストラの皆さんは、11月初めの学園祭期間中も集まって練習されてきたとのこと。私も「今回の定演を成功させたい!」と改めて思います。

 

’08.10.13

9月に試弾に行った「相模湖交流センター 多目的ホール」。ここでのレコーディングが正式に決まり、再び行って弾いてきました。今日は9時から17時まで時間もたっぷりと取り、録音候補の曲を実際に演奏してみました。

今日は弾く曲をきちんと決め、ほぼ作曲者の年代順に30曲近くを演奏。主に音色とテンポ感(ともに身体の脱力が重要)に注意を払い、ひたすら曲に向き合いました。もちろんいつものようにビデオに録ってチェックです。

録画した、リスト「エステ荘の噴水」を聴き、もう20年以上前に聴きに行った故クラウディオ・アラウ氏のリサイタルに思いを馳せました。当時アラウ氏は確か80歳を超えておられたはずで、演奏後に立ち上がる際、ピアノにつかまりながら立っていらっしゃいました。それにもかかわらず、プログラム後半のリストの作品は(曲目は思い出せないのですが)つややかに澄んだ音色がまるで天井から一斉に降ってくるようで、子供心に強烈な印象を受けたのです。

あの日聴いてずっと心に残っている音色が、もし今、畏れ多いですが自分の表現として動き始めているとしたら・・・こんなに嬉しいことはありません。もちろん「相模湖交流センター」の素晴らしい音響、そしてピアノ(ベーゼンドルファー社「モデル225(92鍵盤)」)のあってのこと。「エステ荘の噴水」を実際にレコーディングするかは未定ですが、今日得たことは本当に大切にしたいと思います。

 

‘08.10.10

11/22(土)「関東学院大学管弦楽団定期演奏会」で演奏させていただくグリーグ「ピアノ協奏曲」。今日は指揮の安東裕躬先生とのリハーサルに行ってきました。協奏曲の場合、オーケストラとの合わせの前に、指揮者とソリストのみのリハーサル(打ち合わせ)があります。10/26にオケ合わせが始まるため、今日伺うことになりました。

安東先生は「協奏曲は、まずソリストの意向に合わせる。今後考えが変わって今日やったことと違っても、全く構わない。」と仰います。とてもありがたいことです。

グリーグのこの協奏曲は、曲中のテンポ変化がとても多いですが、音楽の流れに乗っていけば自然にテンポも決まってくる部分が殆どです。安東先生の棒はとても明快で、ソリストがオーケストラに合わせる部分(オーケストラがメロディーを奏でている部分等、結構たくさんあります)では全く不安を感じませんでした。逆にソリストが合図を出す部分では、まだ音楽的なことにとらわれていて、私の動作がまだ不明快でした。

フルート等器楽の伴奏をさせていただく時は、ソリスト側の合図である「ある動作」が必要な箇所が随所にあります。余裕を持ってその動作をしていただけると分かりやすく、共演ピアニストはとても助かるものです。協奏曲では当然その逆の立場になるのですから、私にもっと余裕がなければなりません。反省です。

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