’11.11.12
〔イベント演奏〕

先週に続けて、今日も横須賀です。
リサイタルのチケットやCDの代行販売をして下さっている横須賀の楽器店「オクターヴ」の、「オクターヴ・フェスティバル・イン・オータム」で、コンサートをさせていただきました。

このフェスティバルは、ピアノやエレクトーンのコンサート、ピアノの中身が見られる「ピアノ解体ショー」、サックスやベースの路上ライブ、中古ピアノの抽選会などなど、盛りだくさんの楽しいイベント。
コンサートも、午前・午後の2ステージありました。

「エリーゼのために」「子犬のワルツ」「星に願いを」「幻想即興曲」「ラ・カンパネラ」の5曲を演奏。
オクターヴさんは音楽教室も展開されていて、コンサートも主に、ピアノを習っている方や保護者の方が対象です。
「ショパンを弾くコツ」や「『ラ・カンパネラ』でリストが工夫したテクニック」などをお話しながら進めました。
先週のサロンコンサートとは全く違う雰囲気ですが、1曲1曲への集中には、やはり神経を遣います。
とても真剣に聴いて下さっている様子が伝わってきて、嬉しい気持ちで演奏することが出来ました。

「ピアノ解体ショー」では、調律師の方が、ピアノの音が出る仕組みや、ピアノの歴史を解説。
そこでも、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リストの曲を演奏しました。
ピアノの鍵盤を外してみたり、オルゴールの部品を使って響版の響きを実感したりの体感型イベントで、お話を聞きながら楽しく参加することが出来ました。

お店の開店時刻から閉店時間近くまで、スタッフの皆さんはとても忙しかったはずなのに、終始笑顔で取り組まれているご様子がとても印象的でした。
一人でも多くのお客様が音楽を楽しみ続けて下さるように、そして1台でも多くピアノが売れますようにと願いながら、帰途につきました。

’11.11.5
〔サロンコンサート〕

横須賀の「ヴィ・ド・フランス三笠店」2階サロンで、コンサートをさせていただきました。
賑やかな通りの中にありながら、とても落ち着いた空間です。

プログラム前半は、「愛の挨拶」に始まり、続いて店名にちなんだフランスもの「月の光」と「キラキラ星変奏曲」(「キラキラ星」のテーマは、フランス民謡です)。
そして秋にちなんで、チャイコフスキー「秋の歌」と、「赤とんぼ」「枯葉」「夕焼小焼け」のピアノソロアレンジを演奏しました。

童謡など日本の歌は私も大好きですが、普通のクラシックピアノコンサートでこういった「クラシック以外」の曲をプログラムに入れるのは、難しいです。
そこだけ雰囲気が変わりすぎてしまい、どうしてもコンサート全体のまとまりが悪くなるからです。
でもサロンコンサートなら、くつろいだ雰囲気を一層醸し出すことも出来、むしろ有効。
主催者「K音楽企画・ミューズの丘」の小林様ともご相談し、プログラム前半の締めに入れることにしました。

後半は「ショパン&リスト」。
「夜想曲遺作」「子犬のワルツ」「別れの曲」「幻想即興曲」「愛の夢第3番」「ラ・カンパネラ」の6曲を演奏しました。


30席ほどのサロンは、お客様と演奏者の距離が、本当に至近です。
大きなホールと至近のサロン、緊張する具合は変わりません。
お客様には「くつろいだ雰囲気」を楽しんでいただくのですが、演奏が真剣勝負なのは、いつも同じです。

お客様の反応がよく分かるのは、もちろんサロンの方。
サロンを好んだショパンは、きっとこんな雰囲気の中で、自分の音楽を分かってくれる人だけに囲まれて、演奏していたのでしょう。
私も身構えるのではなく、今日の雰囲気に身を任せるくらいの気持ちで、心身を楽に保つよう、心がけました。

初めのうちは、演奏も顔も引きつっていましたが、だんだんと落ち着き、響きのコントロールに専念することが出来ました。
これまで「作った原稿を読む」ことしか出来なかったトークも、原稿から離れ、お客様の反応を見ながら話せるようになってきました。

今日は11月とは思えない、半袖で充分な暖かさでした。
私はかなり「晴れ女」で、コンサートの当日は天気が良すぎると言うか、なぜか平年より暑い日になることが多いのです。
それにしても今日は、蒸し暑さを感じる陽気
開演前と休憩中は、クーラーを入れました。
それでも演奏後にはかなり汗をかいてしまい、それを見られてしまう恥ずかしさもありました。

後日、主催者の小林様から、
「『あんなに身近にステキな演奏を聴けたことは感激です』と、お客様からコメントを頂きましたよ」と、ご連絡がありました。
とてもありがたいです。


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