2012.3.6 リサイタル「グリーグ:抒情小曲集 全曲演奏会 vol.1」

グリーグの「抒情小曲集」全66曲を、5回に分けてお送りするリサイタル。
いよいよスタートしました。
会場は、代々木上原の「ムジカーザ」です。

第1回目の今回は、「抒情小曲集」第1集と第2集をプログラム前半に、今年生誕150年のドビュッシーを後半に弾きました。

ムジカーザにはリハーサルで2度来ているとは言え、本番はもちろん今日が初めてです。
「抒情小曲集」も、これまでは抜粋で数曲を弾いてきましたが、まとめて弾くのはやはり初めて。
初めて尽くしは、何かと勝手がつかめない分、緊張もひとしおです…
でも、これまで「日々の練習が本番の演奏を作る」と準備を積み重ねてきた自分を信じ、響き作り、音楽の運びに集中するよう、心がけました。


今回は都内での開催で、レッスンをお願いしている井上二葉先生もご来場下さいました。
先生に聴いていただくということで、「間違ったことをしてはいけない」という気持ちがちらりとよぎってしまったのが、一番の反省です…
誰に聴かれていようと、もう開き直って弾くしかないのに、気にしたところで今さらどうするというのでしょうか…


翌日、井上先生にお電話。
良く勉強してあり、音色やペダリングに工夫があったこと、
体勢や腕の使い方が格段に良くなったことなど、お褒めの言葉をいただきました。

課題としては、まずf(フォルテ)の音の作り方。
まだアタックの強いところがあり、本当の音が聴こえるのが遅れてしまう。もっと指の力を抜くこと。
グリーグは歌う中でも良いテンポだったが、ドビュッシーでやや流れがよどんでしまうところがあったので、時間のムラがないように注意すること。
やはり聴いていただけて良かった…と今さらながらに思いました。

今回、都内でのリサイタルでも、横須賀や藤沢のリサイタルに来て下さっているお客様からの問い合わせがあったり、実際にご来場いただけたりしたことは、嬉しい誤算でした。
ただ、土日はムジカーザの空きがなくて平日夜開催にしてしまい、「夜は出にくい」「土日なら行けたのに」という方が多かったのも事実。
私も平日夜のコンサートは、帰りに帰宅ラッシュの電車に乗るのが辛いな、と思うことがあります。

せっかくのお客様が諦めてしまわれることのないよう、次回は土日祝日の昼開催にします。

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2012.3.3 逗子童謡の会

昨日の冷たい雨から一転、良いお天気に恵まれた今日は、第198回「逗子童謡の会」で、安東京衣子先生(北鎌倉女子学園音楽科講師)と、ご一緒させていただきました。

会の前半は、「うれしいひなまつり」に始まり、「春がきた」「春の小川」「おぼろ月夜」など春の歌。
後半は、「ふるさと」「埴生の宿」など、故郷にちなんだ歌を取り上げました。

毎月開催されている「逗子童謡の会」ですが、昨年に伺った時よりもずっと、皆さんの歌声が立派になっていました。
「サンタ・ルチア」「庭の千草」など、音域の広い歌も、とてもしっかりと歌っていらっしゃり、感服しました。
まさに、継続は力なり、ですね。


恒例の講師演奏、ピアノソロでは、ドビュッシー生誕150年にちなみ、「月の光」と「金色の魚」を演奏しました。
安東先生の独唱は、團伊玖磨「花の街」、
山田 「中国地方の子守歌」、
ビゼー「カルメン」より「ハバネラ」と、おなじみの3曲です。

講師演奏は、場面転換や息抜きタイムの役割ではありますが、たとえ10分程度の演奏でも、真剣勝負に変わりはありません。
通常のコンサートと違い、ソロ演奏に気持ちを切り替えることも必要で、もう何度も演奏させていただいていますが、毎回緊張します。

会場の逗子文化プラザ・なぎさホールは、ホールの音響も素晴らしいですが、ピアノ(スタインウェイ・フルコン)の状態もとても良く、「もっといろいろなことが出来そう!」と感じさせてくれます。
落ち着いて弾けたかな・・・と思いましたが、終演後は身体が思うように動かず、帰宅の道のりにも、倍近くの時間がかかってしまいました。
帰ったら、6日のリサイタルの曲目を確認程度にさらい、あとは身体がをしっかりほぐしましょう。

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