2013.11.26 【ホール練習】

横浜市の鶴見区民文化センター「サルビアホール」で練習をしました。
以前に横須賀の「はまゆう会館」でもあったホール開放イベントで、
1,800円で1時間、自由にステージで練習が出来るというものです。

夏頃から、なぜか日々の練習が辛く、毎回重い腰を上げるのに難儀していましたので、
いつもと違う場所で、しかもステージで、さらにフルコンのピアノで練習出来るのはとても良い機会。
2011年3月オープンのサルビアホールにも興味がありましたので、
抽選に当たってラッキーでした。

サルビアホールは客席548席(最大652席)の中ホール仕様。
舞台も客席空間は、席数に比較すると大きめでしたが、
自分の音も聴きやすく、弾きやすいホールでした。

ピアノ(ヤマハのフルコン)も、なかなかポテンシャルの高い楽器で、
もっと弾き込んで鳴ってきたら、さらに素晴らしい響きになりそうです。

今日は、来年春のリサイタルに向けて準備している、ショパン「幻想ポロネーズ」とリスト「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」を練習。
せっかくのホール練習なので、細部よりも全体を大きくつかむ練習をしたいと思っていました。
広い空間に助けられて、身体も気持ちものびのびとし、普段よりも曲の全体像がはっきりつかめたように思います。
MDやCD-Rにも録音してもらえるので、帰宅後のチェックもしっかりできます。

ぜひまた利用したいホール練習。
サルビアホールには、客席数100席の「音楽ホール」もあり、
機会があったら、そちらでも練習してみたいと思っています。

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2013.11.16【森麻季&林美智子 コンサート】

鎌倉芸術館の開館20周年記念企画・「森麻季&林美智子コンサート」を聴いてきました。

1曲目と最後の曲はデュエット、その他は交互にソロを演奏という構成で、
前半はモーツァルトのアリアと日本歌曲、後半はオペラのアリアというプログラム。
どの曲も歌い崩すことのない、まっすぐかつ深い表現で、曲の良さを堪能することが出来ました。
とても聴き応えのあるコンサートだったと思います。


伴奏の山岸茂人さんのピアノも、柔らかな音と深い呼吸、立体感のある構成で素敵でした。
歌い手にとって、とても歌いやすいピアノだと感じました。

今回の曲目は、お二人の「持ち曲」「当たり役」が多く、
ファンの方にとっては、おなじみの曲ばかりだったかもしれません。
むしろ、当たり役を披露してもらうために、デュオリサイタルの形をとった企画になったのかもしれません。

でも、各曲の完成度はやはり素晴らしいもので、曲選びについて改めて考えるきっかけになりました。


コンサートの曲選びは本当に難しく、持ち曲と新たに披露する曲とのバランスに悩みます。
私は長いこと学生気分が抜けず、
「常に新しい曲を弾かなければ!」とか「同じ会場で続けて同じ曲を弾かないこと!」
などと思い込んでいました。

人様のコンサートを聴きに行く時も、いつも「前回とは違う曲が聴きたい」と思っていましたが、
ここ何年かで、その演奏家の持ち曲を繰り返し聴く楽しみが、ようやく分かってきたように思います。
(それだけ年を取ったということかもしれませんが…)


私自身、演奏を重ねる曲が増え、「持ち曲」と思える曲(おこがましいですが)が増えてきました。
一方、新たに披露する曲を増やし、新たな魅力を感じていただくことも大切です。

その中から、持ち曲に出来る曲を増やし、より多彩なプログラムを組めるよう、
精進していきたいと思います。


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今回なぜか、「ブラボー!」のかけ声がほとんどなく、残念に思いました。
「サムソンとデリラ」の時に、女性の声で「ブラボー」が聞こえただけでした。

日本人で堂々と「ブラボー!」と叫ぶことの出来る人は、まだまだ少数でしょう。
私も全く勇気がありません…
人頼みですが、良いと思った演奏に対して誰かが「ブラボー」と言ってくれると、とても嬉しく思いますし、コンサートがいっそう盛り上がるように思います。

特に後半のプログラムはオペラのアリアでしたし、
鎌倉芸術館の記念企画なら、当然「さくら」もスタンバイしているものと思ったのですが…
素晴らしい演奏だったのに、出演者の方にお気の毒な気がしました。

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