2014.5.10 【逗子童謡の会】

「第224回 逗子童謡の会」で、二期会のソプラノ・桑田葉子さんとご一緒させていただき、
伴奏とソロ演奏を致しました。

今日の前半には「花」「荒城の月」「若葉」「夏は来ぬ」など日本の春〜初夏の歌、
後半には、翌日の母の日にちなみ、「かあさんの歌」「ゆりかご」「シューベルトの子守歌」などを集めました。


講師演奏では、「花は咲く」「エオリアン・ハープ」「木枯らしのエチュード」と、「花」と「風」の曲を演奏。
桑田さんは「野薔薇(山田耕筰)」「忘れな草(クルティス)」「ウィーン我が夢の街(ズィーツィンスキー)を演奏されました。


伴奏とソロという、使う神経がかなり違う演奏。
伴奏の後に簡単なトーク →ソロ演奏への切り替えが、一番難しく感じます。
トークに入る前や、演奏に入る前の間を、落ち着いて時間を取るように、心がけて進めました。

今回は、終演後に桑田さんとロビーに出て、お客様のお見送りをしました。
桑田さんは、最近のコンサートではほとんど毎回、お見送りをなさっているそうです。
私も多くのお客様とお話も出来、楽しく過ごさせていただきました。


次回は4ヶ月後・9月にお邪魔する予定です。
もっと成長した音をお客様に聴いていただくために、この夏をどう過ごしたら良いか・・・
考えながら帰途につきました。

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2014.4.29 【グリーグ入門講座&コンサート】

日本グリーグ協会とカワイミュージックスクールが開催する、
「北欧音楽散歩 〜グリーグ入門講座&コンサート」を聴いてきました。

講師は、日本グリーグ協会理事のピアニスト・正木文惠さん。
グリーグの音楽人生を、ノルウェーの風景などをスライドで交えながら解説し、
その節目に合った曲を演奏、という内容でした。

曲目が13曲ととても多く、入門講座とは言え、
グリーグのピアノ曲をこれだけ一度にたくさん聴ける機会は、なかなかありません。

このような講座&コンサートは、レクチャーをする方と演奏する方が別のことが多いと思いますが、
正木さんお一人で全てをされていました。
演奏とお話の両方を続けてするのは、とても大変なことと思いますが、
聴き手にとっては、やはり有難く、貴重な会です。

終演後には、北欧のコーヒーとお菓子のサービスもあり、
とても和やかな雰囲気でした。


グリーグの作品は、歌曲もとても素敵です。
歌曲で今日と同じような講座&コンサートがあれば良いな、と思いましたが、
残念ながら昨年12月に、マスタークラスとコンサートを開催済みとのこと・・・
またの機会を待つことにしたいと思います。

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2014.4.20 【リサイタル「ピアノ名曲コンサート vol.9」】

毎年、ヨコスカ・ベイサイド・ポケットでのリサイタル「ピアノ名曲コンサート」。
今日で第9回目を開催しました。


お客様のリクエストからプログラムを構成するリサイタルで、
今回は、リクエスト曲112曲・作曲者名9人の中から、「ピアノで紡ぐ 自然の調べ」をテーマに、
自然にちなんだ曲や、自然にちなんだ名で呼ばれている曲を13曲を演奏しました。


シンディング「春のささやき」・・・毎回1曲だけ入れる「自己選択曲」
平井康三郎「幻想曲さくらさくら」
チャイコフスキー「四季」より 「4月 松雪草」 「6月 舟歌」
ドビュッシー「月の光」
ベートーヴェン「月光ソナタ」・・・曲名リクエスト第1位

ショパン「夜想曲 第2番」
・・・「ナショナル・エディション」(ショパンの母国・ポーランドで出版されている楽譜)に掲載されている、装飾の多いヴァージョンで演奏しました。
ショパン「子犬のワルツ」
ショパン「雨だれの前奏曲」
ショパン「エオリアン・ハープ」
ショパン「木枯らしのエチュード」
ショパン「舟歌」
リスト「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」・・・作曲家リクエスト第1位


以前からやってみたいと思っていた「自然」のテーマ。
4月の開催ですので、夏・秋・冬の季節感がとても強い曲は入れにくいのですが、
春、花、月、夜、動物、雨、風、波をイメージさせる曲が集まりました。


曲名リクエスト第1位だった「月光ソナタ」は、
「月光」というタイトルがベートーヴェン自身によるものではないこともあり、
これまで「月」のイメージを持って弾いたことはありませんでしたが、
今回はドビュッシー「月の光」と続けて演奏して、月の雰囲気にひたっていただいても面白いかなと考えました。


毎度のことですが、今回も1曲1曲の表現に精一杯でした・・・。
何度も演奏していて弾き慣れているはずの曲でも、気楽に弾くということが全く出来ず、
音楽の厳しさ、奥深さを痛感。
自分の不器用さに辟易しますが、お客様のご感想などから、
この取り組み方を支持して下さる方が増えてきているのを実感しています。


後日、録画したビデオを確認。
当日は、あっという間に終わってしまった感がありましたが、
客席目線で聴いていても、わりと飽きずに、集中して聴いていられたように思います。


全体の流れは何とかなりましたが、集中が切れて散漫な感じのところもありましたし、
何か足りないものも感じます。
どうすれば、その何かを表現出来るようになるのか・・・。
新たな手探り状態に入ったような気がします。


次回の開催は、2015年4月26日(日)。
10回目の節目となります。
初めの頃は「ナレーションがあって分かりやすい」ことに関するご支持が多かったのですが、
回を重ねる度に、演奏そのものを褒めていただけることも増えてきました。


内容や雰囲気を変えるのか、それとも今のままを踏襲していくのかも、迷うところです。
これまでは漠然と、
「10回目までは、あまり大きく変えずに開催」
「11回目からは、全体的または部分的に新しい内容にしても良い」
と考えていました。


選曲も、ピアノソロオリジナルに限定しなくても、
良い曲なら編曲ものも考慮に入れて良いかもしれません。


また、「出来るだけ多くのリクエスト曲を入れよう」とか、
「分かりやすい曲にしよう」とばかり考えていると、
どうしても短い曲ばかりになってしまいます。
クラシックのピアノ曲には、「熱情ソナタ」や「展覧会の絵」等々、30分くらいかかる名作もたくさんあります。
これまで、そういう長い曲は全て対象外にしてきてしまいましたが、マンネリが心配です。

今回は、曲の長さについても、何分くらいの曲なら良いかどうか、アンケートを取りました。
「5分くらいまでの短い曲だけにしてほしい」
「10分くらいの曲が入っても良い」
「20分くらいの曲が入っても良い」
「30分くらいの曲が入っても良い」
「その他」の5択です。


「5分くらいまで〜」という回答はとても少なかったです。
「30分くらい〜」が最多で、思ったよりも聴き応えのある曲を希望して下さる方が多い印象でしたが、
「10分くらい〜」「20分くらい〜」もほぼ同数。
やや微妙な結果でした・・・。

メーカーや飲食店等は、消費者に飽きられないよう、次々と目新しいものを打ち出しています。
そのスパンがだんだん短くなっているのを見ると、
「コンサートがいつまでも同じで良いのか」という、焦りも感じます。

でも、「世間より自分の心が実」という軸はブレずに持っていようと思います。


いずれにせよ、10回目を迎えられるのは、お客様のおかげ。
感謝の気持ちを何らかの形でお伝え出来るコンサートにしたいと思います。


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