2014.6.12/6.20 【リリスホール「午後の音楽会」 & 鎌倉芸術館「ランチタイムコンサート」】


休憩なし・1時間のコンサートを、2週続けて聴くことが出来ました。
リリスホール「午後の音楽会」は初めて、鎌倉芸術館の「ランチタイムコンサート」は2年ぶりです。


どちらもチケットがとても安く、鎌倉芸術館は1,000円(当日券1,200円)、
リリスホールは、何とワンコイン・500円です。
ホールの主催公演だからこそ可能なことで、毎回楽しみにされている固定ファンも多いそうです。
(貸し館でコンサートをする身にとっては、ちょっぴり複雑ですが・・・)

出演者は毎回変わり、内容もクラシックのみならず、
ジャズやタンゴ、日本の抒情歌やフィギュアスケート使用曲など盛りだくさんで、
様々な音楽を楽しむことが出来ます。

私は両日とも、声楽のコンサートに行きました。
「ランチタイムコンサート」は、ソプラノの市原愛さんとピアノの丸山滋さん。
1曲1曲を丁寧に歌い上げ、歌の内容をしっかり聴かせる力は見事でした。
ピアノの音色も実に軽妙、かつ音楽の背景が深く感じられ、
伴奏の役割の重さを再認識しました(反省もこめて・・・)。

ここ数年で増えてきた、短時間で格安のコンサート。
かつては子供向けコンサートなど、コンサート入門編のような位置づけでしたが、
今では、退職後の団塊世代をターゲットに、平日昼間の開催や、
本格的な曲目を聴ける会が多くなったように思います。

コンサート好きにとって、前々から予定を入れて、その日を楽しみに待つ会も良いですが、
「行けたら当日券で行ってみようかな」くらいのスタンスで行ける会も、なかなか楽しいものです。
リリスホールの方は、席数が300と少ないため、
「チケット売り切れで、行けなかった!」ということもありましたが・・・

「短時間で気楽に聴ける会が好き」というお客様が、
一般的なクラシックコンサートにも足を運んで下さるようになるとは限りません。
でも、気楽に行けるコンサートが増えれば、聴き手の耳が肥えてくるのは確かでしょう。
気を抜いた演奏は、すぐ見破られるようになっていくと思います。

コンサート中のトークが巧みな方も増えてきて、
声楽家自身がお話されることも、珍しくなくなりました。
話しぶりと演奏は面白いほど似てくるもので、
お話の雰囲気で、どんな演奏をされるのか、何となく見当がついてしまうことがあります。
トークも結構怖いですね・・・

私もクラシックピアノソロのシリーズコンサートを続けていますが、
当初は珍しがられたトークつき、解説つきのコンサートも、今や当たり前。
良い意味で「飽きられないように」していくこと、
単に目新しいものをやるのではなく、内容を深めていくための努力が一層必要だと、実感しています。

演奏家にとっては試練ですが、それだけがんばり甲斐があるというもの。
これからも自分の練習はもちろん、
時間とお金の許す限り、色々なコンサートに出かけて勉強していきたいと思います。

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2014.6.15【セミナー参加】

母校・北鎌倉女子学園音楽科の同窓会が、年に2回開催している「ミュージックセミナー」。
実技(試演会・講評付き)、聴音(模擬試験)、楽典(同)、新曲視唱(同・講評付き)の中から自由選択で、
子供から大人まで誰でも参加出来る会です。

実技の持ち時間は、1月に参加している「受験生の会・試演会」と同じく、最大20分。
今日は、9/30のサロンコンサートで弾く、チャイコフスキーの「秋の歌」と「トロイカ」、
来年3/1のリサイタルで弾く、グリーグの「家路」と「トロルハウゲンの婚礼の日」を演奏してきました。

リサイタルの曲は、1曲でも、1回でも多く人前で弾いておきたいものですし、
特に初めてリサイタルにかける曲などは、本番まで日がある時に予行練習出来ると、
その後の修正にも時間をかけられて、助かります。

会場の鎌倉芸術館・リハーサル室は、ホールと違って残響もなく、人前で弾く楽しさとは無縁ですが、
リサイタルのための練習、と目標を持っていれば、あまり気になりません。

1月との違いは、やはり講評をいただけること。
今回は4人の先生が、A4の講評用紙にビッシリと書いて下さいました。
演奏を聴きながら講評を書くことは、私も経験しましたが、多大な集中力の要る作業です
フレーズの扱い、腕の使い方、響きのつなげ方など、細部にわたってアドバイスをいただくことが出来ました。

後日、講評と録音を照らし合わせて、一人反省会。
緊張するとどういう所の表現があやしくなるかも、厳重にチェックします。


レッスンと本番の、いいとこ取りのような感じのセミナー。
また参加してみたいです。

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