2014.8.4 レッスン

井上二葉先生のレッスンを受けてきました。
曲はショパンの「幻想ポロネーズ」。
今年3月、東京・ムジカーザでのリサイタルでも演奏した曲ですが、
もっと深くしっかり勉強したいと思っていました。


別荘で夏を過ごされる先生。
木々の中は風の音や虫の声だけが聞こえ、都会の喧噪とはまるで別世界です。

母屋の隣のレッスン棟は、山小屋のような風情の素敵な建物。
壁も床も木ですが、とてもよく響く空間で、
レッスン室として、直接的な反響を防ぐために、四角ではなく、五辺ある床にされたというこだわりです。

このお部屋でレッスンを受ける時、
以前は弾き始めてから響きに慣れるまでに、とても時間がかかってしまっていましたが、
耳の訓練を重ねるうちに、やっと対応する時間を短く出来るようになってきました。

エネルギーが部分的にならないこと、いつも先を予測させること。
メロディー以外のパートをもっと充実させること。
ある程度3拍子感をキープすること…などなど。
表現の方向性はそのままに、細部に渡ってアドバイスをいただきました。

フォーレをレパートリーの中心にしていらっしゃる先生ですが、
卒業演奏会では「幻想ポロネーズ」を演奏されたのだそうです。
他にショパン「ソナタ 第3番」や「バラード 第3番」などを含めた、オール・ショパン・プログラムだったとのこと。
ショパンもぜひ聴いてみたいものですね…

レッスンで先生に聴いていただき、アドバイスをいただくと、
やはり、その曲が生き生きして見えてきます。

もう良い年齢だし、一人で全部仕上げていかなければと思っていましたが、
色々と工夫しても、なかなか闇から抜け出せないような毎日…
休息をとったり、何か気晴らしのようなことをしても、
あまり効果を感じられないことが続いていました。
今日やっと可能性が見えてきて、ホッとしました。


自分で出来るところまでは、ギリギリまで頑張り、
それでも行き詰まってしまったら、やはり意地になっていないで、
折りを見て先生のご意見を仰ぐようにしたい…
と思いながら、復習しています。

「幻想ポロネーズ」は、9/30(火)のリサイタル「ピアノサロンコンサート」でも演奏予定。
この夏の成果を出せるよう、じっくり弾きこんでいこうと思います。

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