2015.4.19【バロック舞曲体験】

母校・北鎌倉女子学園音楽科の同窓会「奏友会」が主催するワークショップ・
「バロック舞曲を体験しよう 〜目と耳と脚で バロックダンス」に参加してきました。
講師は、東京バロックダンス研究会主宰で、国立音大、桐朋短大他でも指導にあたっていらっしゃる、浜中康子さんです。

バロックダンスは17〜18世紀にかけてのヨーロッパのダンスです。
メヌエットやガボットなど、これらの古典舞踏は、クラシック音楽のルーツとも言えるもので、
この時代のダンスを知ることは、舞曲演奏の大きな手がかりとなります。

演奏にあたっては、もちろんその舞曲の概要を理解して始めるのですが、
実際に踊ってみる、というチャンスはめったになく、物足りなく思っていました。

確か学生の頃にバロックダンスの講座があったのですが、
何かの都合で受講出来ず、とてもがっかりした記憶が・・・。
今回はまさに待ちに待ったチャンス、とても楽しみにしていました。


当時の宮廷、貴族に関する講義で外堀を埋めてから、実習に入りました。
大人の場合は、このようにある程度の理論から入ると、
各自のイメージ力もあって、動きの理解がしやすいように思います。


まず、ダンスステップの基礎として、
脚の第1〜第5ポジション、腕の2種類のポジション
膝を曲げる「プリエ(強拍前の準備にあたる)」
プリエから膝を伸ばし、かかとを上げる「エルヴェ」を実習。

服装の指定に「膝の曲げ伸ばしがしやすいスカートやパンツ(タイトスカート不可)」
「靴底の柔らかいシューズ(背伸びしても脱げないもの/ハイヒールやサンダル不可)」
とあったのですが、実際に動いてみて納得しました。

続いてブーレ(2拍子)、ガボット(跳躍のある2拍子)、メヌエット(3拍子)のステップを実習。
一度やったことがきちんと出来ていないと、新しい動きが入った途端に混乱してしまいます。
かける音楽のテンポは遅めにしてあるそうですが、それでも速く感じました・・・


今日は2時間のワークショップ。
やはり見るとやるとでは大違いで、これまで頭で理解していただけの舞曲を、とても身近に感じました。
「踊っている」とはとても言えない、ただよちよちと身体を動かしてみただけのレベルではありましたが、
踊りが楽しいと思えたのも、意外な経験でした。

動いてみた経験だけでなく、この楽しさをも、演奏に反映させていきたいですね。
とても充実感を感じられた、ワークショップでした。

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