2015.7.14【レクチャーコンサート モーツァルトの魅力を旅する】


モーツァルトのピアノ協奏曲を聴けるコンサートを検索して見つけた公演の一つです。
前半にレクチャー、後半に演奏という構成で、
ピアノは久元祐子さん、指揮は伊藤翔さん、オーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団。
会場は、久しぶりに出かける神奈川県民ホール・小ホールでした。

前半のレクチャーは、「お話と演奏で紐解く 『イ長調の世界』」というタイトル。
(後半の演奏曲目が「交響曲 第29番 K.201より 第1・4楽章」「ピアノ協奏曲 第23番 K.488」と、
どちらもイ長調で書かれています)

曲解説やモーツァルトの人生に、イ長調の表す雰囲気の説明も交え、
実際に音を出しながら進められました。

後半の演奏。
伊藤翔さんの指揮はとても表情豊かで、
久元祐子さんのピアノは、どこまでも丁寧なタッチが印象的でした。
協奏曲は、CDなど調整された音源で聴くのとはまるで聴こえ方が違いますから、やはり生で聴くのが一番勉強になります。
オーケストラは、交響曲の方が、音色にもテンポにも張りがあって、良かったと思います。
(小ホールでの協奏曲は、バランスが取りにくいですよね・・・)

レクチャーコンサートは、神奈川フィルハーモニーにとって初めての試みだそうです。
開演前に指揮者やスタッフが演奏曲の簡単な解説をする「プレトーク」もありますが、
それとは解説の分量が全く違います。

ただ、レクチャーコンサートやお話つきコンサートは、下手をすると、
演奏時間を減らしただけの「手抜きコンサート」になりかねません。
レクチャー・お話部分の質も、かなり問われてくると思います。

今日のレクチャー内容は、一般の愛好家向けではありましたが、いい加減な内容ではなく
コンサートマスターの方や首席クラリネット奏者の方も音出しで出演されたり、
何より伊藤さん・久元さんの和やかでユーモアも交えた、テンポの良い語り口で退屈することがなく、
後半の演奏を期待させるに十分なものでした。


自分のソロリサイタルでは、これまでも何らかのお話や解説を入れてきました。
今後も、全くしゃべらないということはないだろうと思っています。
今日のコンサートも参考に、演奏はもちろん、お話も内容を吟味していかなければと思います。


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2015.7.12【逗子童謡の会】

5月に続き、「逗子童謡の会」で伴奏とソロ演奏を致しました。
今回は、北鎌倉女子学園音楽科講師のメゾソプラノ・安東京衣子さんとご一緒しました。

7月に入ってからずっと雨が降り続けていましたが、この週末は一転して猛暑日。
厳しい暑さの中、たくさんのお客様がご来場下さいました。

今日の前半は、「野口雨情没後70年&海の歌」で、
「しゃぼん玉」「青い目の人形」「赤い靴」、
そして「海」「椰子の実」「アロハオエ」「マイボニー」など。
後半は「旅の歌」で、
「遠くへ行きたい」「あの町この町」「波浮の港「知床旅情」などを集めました。


最後の講師演奏。
ピアノソロでは、七夕にちなみ「星に願いを(ハーライン作曲)」、
そして「旅」にちなみ「Summer(久石譲/映画「菊次郎の夏」メインテーマ)」を演奏。
さらに安東さんの伴奏として、「母(小松耕輔)」「くちなし(高田三郎)」「城ヶ島の雨(梁田貞)」「ジュ・トゥ・ヴ(サティ)」をご一緒しました。


前回5月に伺った時、やはり暑い日で、会場に着くまでに体力を消耗したのか、集中力を保つのが辛い状態でした。
その反省から、スポーツドリンクやサプリメントを多めに準備。
今回は頭が朦朧(もうろう)としそうなこともなく、落ち着いて演奏出来て安心しました。

もともと寒さより暑さに弱いので、こういう夏場で伴奏とソロが両方あるなど、消耗具合に神経を使う場では、
いっそう気をつけなければと思います。


「逗子童謡の会」は、今秋には25周年を迎えられるそうです。
四半世紀に渡って地元に支持され、活動を続けられているのは、私にとって憧れです。
30周年、40周年とますます盛んになっていかれることを願ってやみません。


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