【2018.12.23  第279回 逗子童謡の会】

 

逗子童謡の会で、二期会のソプラノ・桑田葉子さんとご一緒致しました。

今年は3月に続けて、2回目です。

 

逗子童謡の会には2002年頃からお邪魔していますが、12月に伺うのは初めて。

クリスマスシーズンの音楽が好きなので、とても嬉しく準備に励みました。

 

前半は「冬景色」「ペチカ」「スキー」「雪山讃歌」など、冬や冬山の歌。

後半はいよいよクリスマスソングで、「きよしこの夜」「ジングルベル」「聖者の行進」など。

そしてテキストには載っていませんでしたが、歌詞カードを作り、「赤鼻のトナカイ」「サンタが町にやってくる」を歌いました。

 

 

講師演奏のピアノソロでは、「ホワイト・クリスマス」と「ウィンターワンダーランド」を演奏。

続けて桑田さんのソプラノソロで3曲。

バッハ=グノー「アヴェ・マリア」

「ユーレイズミーアップ(あなたが励ましてくれるから)」・・・フィギュアスケートなどでもおなじみの曲。

レハール「メリー・ウィドウ」より「ヴィリアの歌」

とても変化に富んだ選曲です。

 

ピアノソロの2曲はどちらも大好きな曲で、弾かせていただけることがとても嬉しかったのですが、その分、気持ちが空回りしてしまいそうでもありました。

リサイタルなどでは、全体の構成やお客様の好みを考えて選曲しますので、

比較的、冷静な気持ちで準備が出来ます。

大好きな曲だけ、というのはわりとレアなケースですので、

気持ちが浮わついて雑な演奏にならないよう、気をつけました。

 

久しぶりに弾く曲でもあったので、一から楽譜を見直すつもりで練習をスタート。

弾き方を変えるところも、あちこちにありました。

「ホワイト・クリスマス」のアドリブ様の箇所は、かなりテンポアップ。

「ウィンターワンダーランド」も、さらに全体に軽い音色にしてテンポアップ。

メロディーの同音連打が完璧にいくよう、基本的なテクニックの見直しもしました。

 

ジャズっぽいアレンジの曲でもありましたので、様々なジャズの演奏を聴き、

音のイメージの参考にしました。

中でも、ジャズボーカリスト・小林桂さんのクリスマスアルバム「ワンダーランド」。

小林さんの繊細なベルベットヴォイスは、本当に聴いていて心地よく、

こういう心地良さを目指したい、と願いながら練習を積んでいきました。

 

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乾燥した晴天の多い関東の冬ですが、

「23日の天皇誕生日は雨」との予報が出続けていました。

数少ない雨天が、よりによって本番の日…

お天気を気にしても仕方ないのに、なかなかふっ切れず、

何とか曇りで済んでほしいと願ってしまう日々…

 

これまで、本番の日は晴天だったことが多く、

今回も余計な期待を持ってしまったことは否めません。

それでも雨の日がゼロだったわけではなく、震災後の余震が続いた時も、

状況に応じて対処してきました。

なので今回も、もっとドンと構えていられたはずです。

余計な心配で神経を疲れさせてしまったことが、心残りでした。

 

 

逗子童謡の会のお客様からは毎回、歌はもちろんのこと、

講師演奏も楽しんで下さっている雰囲気が伝わってきます。

「音楽は音を楽しむもの」。

つい忘れがちなその基本に立ち返らせていただける、貴重なステージです。

 

次回は来年3月にお邪魔する予定です。

音楽の素晴らしさに集中し、また良いものをお届け出来るよう、精進したいと思います。

 

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【2018.12.14   ホール練習】

 

 

恒例のホール練習、今日は横浜市戸塚区の戸塚公会堂へ行きました。

ホールはもちろん、戸塚公会堂へ行くのも初めて。

朝からワクワクしていました。

 

戸塚公会堂は今年で開館40周年になるそうです。

1階が区の図書館、2階は事務局や会議室の他、ダンスや卓球などが出来る「レクホール」があり、3階がホールです。

各階に椅子やテーブルの置かれた広いロビーがあり、かなりの人でにぎわっていました。

建物は古くとも、全体に明るい雰囲気です。

 

今日のホール練習は2枠・2時間。

23日の「逗子童謡の会」講師演奏で弾くソロ曲2曲と、年明けの試演会で弾く4曲を練習し、録音してきました。

 

ここのピアノはスタインウェイとヤマハの2台があり、どちらもフルコンです。

このホール練習では、どちらか好きな方を選べるようになっています。

今日は「逗子童謡の会」と同じスタインウェイを使いました。

このスタインウェイは、長らく横浜市の関内ホールで使われていたものだそうで、

戸塚への引越しの様子が写真つきでブログにのっていました。

 

残念ながらステージ三方を覆う反響板がなく、舞台袖との仕切りもないため、

響きはあまりありません。

(キャスター付きで移動出来る反響板は数枚あるそうです)

それでもピアノの弾き心地は良いものでした。

 

広い場所ではやはりフレーズを大きく取りやすく、

気分だけで弾いてしまいやすいので、そこは気をつけました。

これまでの練習通り、聴いてから(音のイメージをしっかり持ってから)弾く…

自然な呼吸をキープする(息を詰めない)…

 

帰ってから録音を確認したところ、音は良く、一安心。

だいぶ音楽を大きくとらえられるようになってきました。

ただ、何度も弾いている曲の出だしのテンポが少し不安定になっていて、

感覚だけで弾いてしまっていたことを反省しました。

今後の通し練習では曲ごとの切り替えも課題になるので、

各曲のテンポ感を確実にしておきたいところです。

 

必ず何かを気づかせてくれるホール練習。

5月のリサイタル前にも、また行ってこようと思います。

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