2021.9.23【Flutissimo 秋分の日に贈る フルートの癒しとときめきのコンサート】
作品への真摯な取り組みと心のこもった表現が素晴らしい、
上野学園大学短期大学部講師のフルーティスト、青木三木栄さんのリサイタルで共演いたしました。
今回のコンセプトは、
「コロナ疲れの癒しとなるようなコンサート」
「生音に触れて、元気になっていただけるようなコンサート」。
聴きなじみのある曲や、肩の凝らないクラシックでまとめた、素敵なプログラムです。
ドビュッシー:小舟にて/ゴリヴォーグのケークウォーク
オードウェイ:旅愁
海沼実:里の秋
アイルランド民謡:サリー・ガーデンズ
ロウ:踊り明かそう〜彼女のことで頭がいっぱい
スッペ:恋は優しい野辺の花よ
ピアソラ:オブリヴィオン
村松崇継:いのちの歌
シャーマン:メリー・ポピンズ・メドレー
ラヴランド:You raise me up
アンコール曲
ビル・エヴァンス:Waltz for Debby
山田耕作:赤とんぼ
(お話をする時は、その都度マスクを着用)
会場の「湘南鵠沼 レスプリ・フランセ」は、まさにフランスの香りが漂うような、瀟洒(しょうしゃ)なサロン。
緊急事態宣言が9月末まで延長された中、席数を半分の35に減らしての開催でした。
(チケットは早々に完売したそうです!)
1曲目から、お客様の温かな雰囲気を感じました。
お客様との距離が近いこともありますが、
何か温かなものに包まれているような感じがしたのは初めてです。
青木さんも、「こちらが幸福な時間を提供しようとしているのに、お客様から頂いている」とおっしゃっていました。
ピアノはニューヨーク・スタインウェイ。
弱音のコントロールがしやすく、音量の変化を細かくつけやすいピアノだと感じました。
こういうピアノを弾いていれば、微細なニュアンスの表現に磨きをかけられそうですね。
一回一回の演奏を大切にする…
コロナ禍の今、一層切実に感じます。
演奏出来る有難さを胸に刻みつけ、喜びをもって精進していきます。
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【2021.8.22 北鎌倉女子学園音楽科 第6期卒業生による 第39回 アラムニーコンサート】
母校・北鎌倉女子学園高校音楽科の先輩11名による、ジョイントコンサートです。
音楽科で声楽講師も務めていらっしゃるメゾソプラノ・安東京衣子(あんどう けいこ)さんの伴奏をいたしました。
普段はお仲間同士で伴奏をされていますが、今回はピンチヒッターで参加させていただくことになりました。
出演者は、声楽・ピアノ・ヴァイオリンと多彩です。
本間菜穂子(ピアノ)
メンデルスゾーン「無言歌集」より
「甘い思い出」op.19-1 「春の歌」op.62-6. 「失われた幻影」op.67-2
伊藤いづみ(ソプラノ)/武内純子(ピアノ)
武満徹「小さな空」
村松崇継「いのちの歌」
安東京衣子(メゾソプラノ)/高橋希代子(ピアノ)
中田喜直「愛を告げる雅歌」より
「Ⅰ あこがれ」「Ⅱ よびごえ」「Ⅲ ときめき」「Ⅳ さまよい」
小林明代(ヴァイオリン)/門田あゆ子(ピアノ)
フランク「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」より 第1楽章・第2楽章
松井眞理子(ピアノ)
ドビュッシー「版画」より 「塔」「雨の庭」
長島和美(メゾソプラノ)/門田あゆ子(ピアノ)
サン=サーンス「サムソンとデリラ」より
「愛の神よ、私を助けに来ておくれ」「あなたの声に心は開く」
東條安子(ピアノ)
ファリャ「三角帽子」より
「粉屋の踊り」「代官の踊り」「粉屋の女房の踊り」
和田泉(ピアノ)
ラフマニノフ「幻想的小品集」より
「エレジー」op.3-1 「前奏曲 鐘」op.3-2
桑田葉子(ソプラノ)/本間菜穂子(ピアノ)
プッチーニ「ラ・ボエーム」より
「私の名はミミ」「告別の歌」
同期生のコンサートはよくありますが、6期生ほど継続しているクラスはありません。
音大を卒業した頃は演奏する意欲にあふれていても、
数年たつと、結婚や出産、仕事の変化など、各々の状況が変わり、
皆で集まることも難しくなることが多いです。
6期生のコンサートも、出演者が2人だけの年があったそうです。
それでも、参加出来る人数で続けてこられ、その積み重ねで39回目。
本当に頭が下がります。
本番の10日前、会場のさくらプラザホールでリハーサルが行われましたが、
今日は皆さん、完成度が更に増し、集中力のみなぎる演奏でした。
アラムニー(同窓生たち)と共に、切磋琢磨する…
仲間の頑張りを見るからこそ、自分もいっそう力が湧く…
継続してこられたからこその、幸せな関係です。
毎回楽しみにされているお客様も多いようで、客席もとても温かな雰囲気で、それがステージにまで伝わってきました。
40回、そして50回へと、更なる積み重ねを願ってやみません。