【2023.2.6 無憂宮の音楽】
高校の同級生のチェンバリスト、寺村朋子さんが出演されるコンサート「無憂宮の音楽」に出かけました。
タイトルの「無憂宮」とは、ベルリン近郊・ポツダムにある1747年築のサンスーシ(フランス語で「憂いが無い」の意)宮殿のことだそうです。
宮殿の主・プロイセン王国のフリードリヒ2世(大王)は音楽を愛し、自らフルートも演奏した王で、クラシック音楽界ではよく知られています。
宮殿では、王を取り巻くバロック〜古典派への過渡期に活躍した音楽家達の作品が、日々繰り広げられていたことでしょう。
今日は彼らの作品でまとめられたプログラムです。
《出演》
国枝俊太郎(フラウト・トラヴェルソ)
大山有里子(バロック・オーボエ)
門倉佑希子(バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴィオラ)
折口未桜(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
寺村朋子(チェンバロ)
《曲目》
ヤーニチュ:室内ソナタ ヘ長調 op.6
ベンダ:ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 LeeB Ⅲ:73
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ロ短調 Wq.143
C.P.E.バッハ:四重奏曲 イ短調 W q.93
グラウン:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調 GraunWV C:ⅩⅦ:67
ヤーニチュ:室内ソナタ ニ長調 op.5-1「エコー」
寺村さんはチェンバリストとして全曲目に出演!
ヴィオラ・ダ・ガンバの折口さんとの「ソナタ ト長調」は、思わず笑みがこぼれるような魅力にあふれていて、格別でした。
《アンコール曲》
C.P.E.バッハ:アラ・ポラッカ(ポルカ風に)
・・・チェンバロソロ曲ですが、5人で演奏出来るようにアレンジされていました。
最後はやはり皆さんに出て来ていただきたいですから、このような形も良いですね。
主催者・クラングレーデコンサート事務局さんのブログでは、練習風景や出演者の紹介、プログラム解説などが日々掲載されていました。
コンサート後は、演奏写真とお礼のメッセージも。
このような工夫があると、いっそうコンサートを楽しめますね。
会場は横浜市鶴見区民文化センター・サルビアホール。
100席の贅沢な空間で、気鋭の弦楽四重奏団を招聘してのコンサートも頻繁に企画されています。
(100席なので、あっという間にチケット完売してしまい、行けたことがありませんが…)
とても自然な響きで、聴きやすく、見やすく、室内楽に最適のホールだと感じました。
ぜひまた出かけたいです。
寺村さんはチェンバロのみならず、フォルテピアノでもご活躍です。
フォルテピアノの演奏も聴きたいですね。
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