【2023.9.3  青木三木栄フルートリサイタル】

 

フルーティスト・青木三木栄さんのソロリサイタルを聴いてきました。

青木さんは大学の同級生。

共演はチェンバリストの辻文栄さん。

会場は響きの美しい、ルーテル市ヶ谷ホールです。

 

フルートとチェンバロのデュオは、バッハやテレマンなどのバロック作品でよく行われますが、

今回は何と、バロック作品とモダン作品の両方をチェンバロと一緒に演奏するというプログラム。

バロックはともかく、モダンはいったいどうなるのだろう⁉︎と興味津々です。

 

《バロック作品》

マレ:スペインのフォリア

J.S.バッハ:ソナタ ハ長調 BWV1033

フルート協奏曲 第3番「ごしきひわ」

 

《モダン作品》

ボラン:ジャズ組曲 第1番より「バロック&ブルー」「アイルランド風」

ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第5番より「アリア」

ジョン・ラター:古風な組曲(全6曲)

 

《アンコール曲》

J.S.バッハ:ゴルトベルグ変奏曲より「アリア」

フランソワ/ルヴォー:マイウェイ

 

端正かつパワーのあるフルートと、チェンバロの深い音色。

モダン作品でも不思議なほど違和感なく、しっくりとはまっていました。

青木さんの狙いが当たりましたね!

 

アンコールの「マイウェイ」は、7月に90歳で亡くなられた大学時代の師匠・峰岸壮一先生が、よくアンコールで演奏された曲だそうです。

大学時代に青木さんの伴奏で峰岸先生のレッスンを受けたことを、懐かしく思い出しながら聴きました。

「マイウェイ」をチェンバロ伴奏で聴いたのはさすがに初めてでしたが、青木さんの想いがまっすぐに伝わってきて、心に沁みました。

 

プログラムの曲目解説には、選曲の理由やその曲の思い出なども書かれていて、ありきたりな解説とは一味違うものでした。

 

リサイタルなど大きなコンサートでは、準備中にも色々なことが起こるもの。

感情が乱高下しないよう、安定した精神状態を保つのも一仕事です。

青木さんも、モチベーションの維持が難しいと思う日もあったそうです。

それでも、全身全霊で演奏しよう!と覚悟を持って臨まれたとのこと。

その人間性の高さ、並外れた集中力はさすが!

本当に素晴らしかったです。

 

コンサートを聴きに行くのは、勉強のためでもあり、楽しみのためでもありますが、

友人・知人のコンサートは、人柄が音になっているのを感じられて格別です。

私もがんばろう!

その想いを新たにすることが出来ました。

 

 

【2023.8.20  試演会】

 

母校・北鎌倉女子学園高校音楽科の同窓会が開催している試演会。

今年も参加してきました。

 

持ち時間は1人(1組)20分まで。

年明けのリサイタルプログラムから、ショパンの「子守歌」と「ラルゲット(ピアノ協奏曲第2番・第2楽章ピアノソロ版)を弾いてきました。

 

このホールのピアノはスタインウェイですが、どういうわけか音の伸びが悪かったです。

ダンパーペダル(右のペダル)を踏んでいても、音が伸びず、響かない…

間違えて真ん中のペダルを踏んでいるのかと、足元を見直したほどでした。

 

自分の演奏後に客席で他の方の演奏を聴きましたが、同じような印象を持ちました。

ピアノの調整に何か問題があったのでしょうか…?

 

この試演会の参加者は、音大入試やコンクールを控えた高校生が多いです。

卒業して何十年も経っている私のような世代は少なく、今回は私一人でした。

それなりのレベルの演奏をしなければ恥ずかしい、と自意識過剰になってしまい、

いつも緊張します。

勉強・練習のために参加しているのだから、自分のペースで弾けば良いのですが…

でもその緊張感が良い練習になっていて、今回弾いた2曲はその後の練習で安定感が増してきました。

 

ピアノに戸惑って思うように弾けなかったところもありましたので、これからしっかりと修正していきます。

 

 

【2023.8.7 ホール練習】

 

横浜市戸塚区民センター「さくらプラザ」のホールで、練習してきました。

「スタインウェイを弾いてみませんか」というホール主催イベント。

2,500円で1時間(うち3〜4分はスタッフによる消毒あり)、ステージ上のスタインウェイD-274(フルコンサートグランドピアノ)を自由に演奏できます。

 

電話先着順でなく抽選なので、結果が出るまでドキドキです。

2時間申し込んだところ、1時間分だけ当選しましたが、その後キャンセルが出てもう1時間追加出来ましたので、来年1/7のソロリサイタルで弾く曲を一通り弾いて録音してきました。

 

ここのスタインウェイはタッチが重めで、大きな音、強い音を出すのにエネルギーが要ります。

弾き始めは、やはり力んでしまいました。

もっと楽器に任せる気持ちで弾けば良かったと思います。

4月にここで若林顕さんのピアノリサイタルを聴きましたが、若林さんはいったいどうやってあのように豊かな響きを出していたのでしょうか……?

 

ホールでの練習は、音がよく響く分、粗(あら)か目立ちます。

出来ていないところがとてもよく分かり、いつもと違う練習環境で弾く大切さを痛感します。

後日に録音を確認すると、全体にテンポが走り気味で、歌い方が力んでいるところや、変にあおっているように聞こえるところもありました。

 

リーズナブルにホールで練習出来る機会は本当に有り難いもの。

年明けのリサイタルまで、他のホールも含めて申込みをする予定です。

ピアノを、そして広い空間を、味方につけるような弾き方を模索していきたいと思います。

 

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